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ガッツポーズ

相撲界ではガッツポーズの是非が問題になっています。

 

「伝統文化だからガッツポーズは良くない」「スポーツエンターテイメントとして盛り上げないと集客は見込めない」いろいろな意見がありますが個人的には伝統文化として伝えていくべきだと思います。

 

 

 

 

 

極真館では試合場でガッツポーズをしたらその時点で失格となります。

 

どうして?と思う人もいると思いますが、武道として考えれば当たり前だと思います。

 

お互いが刀を持って試合していると考えれば判ると思います。

 

武道において戦う時は命を守る時、一生に一回あるかないかです。できればない方が幸せです。

 

中途半端な技しかないから喧嘩するものです。技のある人が技を使えば相手が死にます。だから本当に強い人は喧嘩にならないように暮らすものです。

 

つまり戦った場合は必ず「死」があるのです。

 

試合はお互いの成長のための「試し合い」であり、「死合い」でもあります。

 

相手があって初めて「試し合い」が出来るのだから、自然に感謝、尊敬する筈です。

 

「死合い」として考えれば、負けた相手の死体を目の前にして、合掌はしてもガッツポーズする人はいません。

 

 

 

 

 

少年部や保護者の方にこういう「死合い」の話をすると敬遠されるかもしれませんが、武道、武術はスポーツと違い、自分や家族の命を守るために出来たものです。

 

だから礼節や相手への尊敬、自分への厳しさがなければただの「殺し合い」になってしまいます。

 

空手の稽古とは、自分の技が刀と同じくらいの切れ味を持つように、生涯をかけて鍛練していくものだと思います。

 

 

 

 

 

そういう私はおもちゃの刀しか持っていないようで、ちょっとした事に腹を立て反省する毎日です。

 

喧嘩をしても「勝てば警察、負ければ棺桶」ろくなことはありません。

 

もっともっと稽古して戦わずして勝てるオーラを身に着けましょう。

 

押忍。

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