陰陽、表裏
物事には「陰と陽」「表と裏」「剛と柔」など対になるものがあると思います。
何事に於いても、このバランスが崩れると良くありません。
例えば天気では、雨ばかり続けば洪水になるし、晴ればかりだと干ばつになってしまいます。食生活でも肉ばかりなど偏った食事では病気になってしまいます。
組手でもほとんどの場合がバランスを崩した方が負けます。逆に言えば少々体格差や技量に差があったとしてもバランスを崩さなければ負けません。
子供も叱る時もバランスが大切だと思います。
「褒めて育てた方が良い」という子育て論を最近よく耳にします。
しかし、本当にそうでしょうか?
叱られた経験のない子が大人になり社会に出てやっていけるとは思いません。社会に出れば必ず叱られる場面があります。その時、叱られた経験のない子は、少し叱られても何倍も叱られた様な気になって落ち込んでしまうのではないでしょうか。
テレビで、あるプロ野球監督の方が「最近の若い選手はちょっと注意しただけで落ち込む。本当に打たれ弱い」といっておられました。最近はプロの選手でさえそのような状態です。
もちろん褒めることは大切です。ただそれと同じように叱ることも大切だと思います。子供の性格や年齢などによって褒めると叱るのバランスも5:5だったり8:2だったり変えることが必要だと思います。それによって褒めた時や叱った時の効果が出てくると思います。
話は変わりますが、先の山陰大会後の土曜日に米子本部道場に行きました。
誰もいないと思っていたのですが、米子の津田さん親子が砂袋を直しておられました。大会後でゆっくりしたい時にも関わらず本当に頭が下がります。
こういう陰の支えがあるから稽古が出来ると思います。大会でもスタッフや審判、ご協賛頂いた企業やお店の方など沢山の陰の力があるから開催することが出来ます。
華やかな表(おもて)ばかりに目が行きがちですが、「陰陽」「表裏」を意識していれば裏の努力や支えも見えて来ます。見えない所での支えに感謝することと、自分が「見えない支え」となれるよう稽古していきましょう。
押忍。
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