学ぶということは人生を受け継ぐこと
「学ぶ」ということは、教わった人の人生も受け継ぐ事だと思います。
昔は空手に限らず、その人の人柄や資質を見て入門を許可されたものです。現在では誰でも入門することが出来ます。誰でも学べるようになり広く普及されたので、それはそれで良いことだと思います。
しかし、職人や芸人の世界のような師匠と弟子の関係であったり、伝承するという意識は無くなってしまっているように思います。
もちろん、少年部や下の帯にはこういうことをいっても解らないと思います。しかし、黒帯として師範から帯を頂いた以上、後輩達へ伝えていかなければならないと思います。
自分たちが黒帯になれたのは、師範を始め多くの先輩方に教えて頂いたお陰だと思います。先輩方に教わったこと、して頂いたことを後輩にしていけば、自然に色々なことが伝わっていくと思います。
「教わる権利」は誰にもありますが、教わると同時に「稽古する義務」も発生すると思います。師範や先輩が多くの時間を費やして学ばれた技術を教わっているのだから、きちんと稽古し後輩に伝えていかなければなりません。
先輩達が試合前には稽古相手を、試合に出れば仕事を休んでセコンドに付いて下さいました。試合後、負ければ反省会、勝てば祝勝会をしてくれました。合宿やその他の行事でも休みをとって面倒をみて下さいました。
こういう事があって自分達の今があります。これは仕事でも同じです。
仕事や学業など忙しいと思います。その中で時間を作って稽古していきましょう。そしてそれを後輩達へ伝えていきましょう。
押忍。
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