負の連鎖を止める
最近の新聞を見ていると、経済だけでなく人間までもが負の連鎖に陥っているように思います。
明日に希望も持てないから、自分も他人もどうなってもいい。お金がないから盗む。気に入らないから殺す。どんどん悪くなっているように思えてなりません。
会社では上司が部下を怒鳴り、部下はその部下を・・・。会社の不満を家庭に持ち帰り、夫は会社の愚痴、妻は子育ての愚痴。どんどん不満が膨らみます。夫は妻を怒鳴り、妻は子を怒鳴る。これではどんどん負の連鎖は続いてしまいます。
弱い者から元気を奪い、自分の少なくなった気を満たしているように思います。
人の悪口はどんどん連鎖していきます。一人が悪口を言うと次々に伝染していきます。悪口を言った人はスッキリしても、聞いた人は嫌な気になります。(先頃の選挙で相手の悪口ばかりいっていた方は落選した方が多いと思います。なぜなら悪口を聞かされた有権者は嫌な気になったからです)
このような負の連鎖を何とかして断ち切らなければなりません。
私には空手があり、稽古をすることによって嫌なことがあってもその思いを消すことが出来ます。特に自然の中で稽古するとスッキリします。自然が空気清浄器のようになってくれています。
皆さん学校や会社、家庭で様々なストレスを感じながら、時間を作って合同稽古に参加していると思います。指導する私がストレスを抱えて嫌な気分のまま稽古すれば、道場生はもっとストレスを抱えて帰ることになると思います。だから必ず稽古前に自分の稽古をしてスッキリし、元気を沢山溜めてから指導するようにしています。そうすれば自分が空気清浄器のようになって、みんなのストレスを消して元気を分けて上げることができると思うからです。
以前、私の父が長期入院していました。私は病院に行く前には外で稽古して、自分が元気になってから見舞いに行くようにしていました。病院の中には、入院している人よりストレスを溜めている付き添いの方や病院関係者の姿がありました。これでは病気は良くなるはずがありません。
学校や家庭、仕事で嫌なことがあった時こそ、稽古に来て何もかも忘れて一緒に汗を流しましょう。そしてまた明日から元気に頑張りましょう。
また、自分が強くなり弱い人や疲れている人に元気を分けて上げましょう。特に医療や学校関係の仕事をされている方。皆さんが強く元気になれば、いじめや病気の人は少なくなると思います。
ストレスを抱えあれこれ考えるより、大きな気合いを出して汗を流した方が、血行も良くなり頭も働き、良い解決策が見つかるものです。
みんなに元気を分けて上げられるように沢山稽古しておきます。
押忍。
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