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習うより慣れよ

以前、稽古前に自主稽古をしていると、入門1ヶ月位経った道場生がいつもより早くやってきました。

 

彼は準備運動をするでもなしにボーっとしていました。徐々に道場生がやってきて、型をする人、補強をする人など思い思いに自主稽古をしていきました。それでも彼は何もしません。

 

具合でも悪いのかと気になったので尋ねてみると

 

「変な癖が付くといけないので自分一人では稽古しません」

 

と答えが返ってきました。

 

私は「自分で体を動かさないと何も判らないよ」と言って自分の稽古を再開しました。

 

考え方はいろいろあるとは思いますが、私の考えは「習うより慣れよ」「やってみてナンボ!」です。

 

組手が強くなりたければ組手をする。武器が扱えるようになるには武器を使う。身を守る為には刃物や武器に慣れる。

 

自分で実際に動いてみると何が足りないかが判ります。

 

筋力が足りないのか?部位鍛練なのか?基本なのか?体を動かして検証し、足りないところをまた稽古する。その繰り返しです。

 

極真館になり新しく型を習ったり、棒やサイ、トンファーなどの武器、やることは沢山あります。毎回講習会に出席できればいいのですが、そんなわけにもいきません。

 

しかし、最近では本やビデオなどで様々な情報が手に入ります。それらから自分で学び取ることが必要だと思います。

 

自主稽古は、いつの日にか注意して貰えるように稽古するものだと思います。稽古していなければ悪いところだらけで教える側も注意のしようがありません。また質問することも出来ません。

 

昨年の大阪講習会で這いの稽古をしている時、館長から

 

「肩を上げない!」

 

と左の肩を「ポン」と叩かれました。

 

以前から自分でも気になっていた点だったので「やっぱり」という思いでした。それと同時に「稽古してきて良かったぁ」ととても感動しました。

 

確かに自己流では限界があるしダメだと思います。しかし、自分で工夫して稽古することは大切だと思います。

 

いつの日か館長や師範から「ダメだ!」と言って頂けるように稽古していきましょう。

 

押忍。

 

 

 

 

 

 

 

 

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