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「だんだん」挨拶は潤滑油

「だんだん」とは出雲弁でありがとうの意味です。

 

最近はあまり聞くこともなくなりましたが、子供の頃、祖母と一緒にいるとよく聞いていました。

 

近所の人に出会うと

 

「いつもいつもお世話さんになりまして~」

 

から始まり色々な話がされていきます。その会話の中に「だんだん」はよく入っていました。

 

私はおばあちゃん子だったので出雲弁を話すことも理解することも出来ますが、同じ世代でも分からない人が沢山いると思います。我が家の子供くらいになるとほとんど通じません。

 

方言で話すと身近な人だと認識できて自然と安心感が生まれます。外国で日本人に会って安心感や親近感を持つようなものです。今でも年配の方から(強烈な)出雲弁で話しかけられたら(強烈な)出雲弁で答えます。

 

子供の頃、親に頼まれ近所の商店までおつかいに行っていました。

 

レジで品物とおつりを受け取ると必ず

 

「ありがとうございました」

 

と言っていました。

 

お客さんなのに・・・?と思われるかもしれませんが、小さい頃から当たり前のように言っていました。

 

確かに「お客様は神様」客がいて初めて店は成り立つと考えれば、客が礼を言うのはおかしいともいえるでしょう。しかし、そこに店が無かったり、売ってくれなかったら買うことも出来ません!

 

今は商店のようにレジで会話をすることもないので、コンビニなどでは「どうも」と言って会釈をします。飲食店なら「ごちそうさま」と言って店を出ます。

 

挨拶は潤滑油のようなものだと思います。

 

初対面の相手に対しては、知らないうちに誰でも警戒しているものです。それがちょっとした挨拶からうち解けあい、会話が始まっていきます。

 

動物でも臭いを嗅いだり、鳴いたりして挨拶をします。それによって相手を認識し喧嘩にならないようにしています。

 

今の世の中、挨拶をしないから他人がいることを意識しません!他人の迷惑を考えません!

 

最近の公共の場でのマナーの悪さは目に余る物があります。他人を意識していていないから、あのようになってしまうのでしょう。

 

一生の内に出会う人数は限られています。自分が出会った人には出来るだけ挨拶をしましょう。そうすれば自分も相手も警戒感が解け他人に優しくなります。

 

子供は親や先生が言わないとなかなかやりません!道場訓と同じで繰り返し言っているうちに覚えます。しかしまだ意味は分かっていません!

 

それでも良いです。自然に出来るようになると、後から意味や気持ちは入ってきます。

 

まずは大人や親からやって見せ、言って聞かせましょう!

 

自分の家や親が見ているところではやらなくても大丈夫です。「それが大切だ」ということが分かることが重要です!

 

大切だと分かれば、親が見ていない所や友達の家ではきちんとやっているものです。

 

挨拶は生活の中の潤滑油です。挨拶をすることで他人を認め、みんなが優しい気持ちになって下さい。

 

押忍。

 

 

 

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