武道に引退は無い

合同稽古がなかったので稲佐の浜で稽古しました。

外で稽古しているとすっかり秋の臭いになっていることがわかります。また、秋の臭いを嗅ぐと「もうすぐ全日本だなぁ」と試合に出ないのにちょっと緊張したりします

数年前、全日本ウエイト制大会の試合後、ある選手に質問されました。

「いつまで試合に出られるんですか？」

その大会でも階級では多分最年長だったと思います。

いつまで出るかなど考えていなかったので

「あまり考えた事ないですね。自分の空手を創るために稽古して、試したいことを試合で試しているだけです。試したいことがあれば出るし、試したいことがあって試せるだけの体力があれば何歳になっても出ると思いますよ。もちろん勝てないようなら出ませんけど・・・」

と答えました。

試合に出るためには仕事や家庭など様々な用事のやりくりをして、勝てるだけの稽古をして、さらに当日ピークになるように体調管理をしなければなりません。それだけでもあの舞台に立っている選手は凄いと思います。その中で優勝しようと思ったら並大抵の努力では出来ません。

今年の全日本大会は階級別で行われ、最後にチャンピオン同士が戦うようになっているようです。

軽量級の選手が重量級の選手と戦うためには、動き続けられる体力と圧力に負けない体力が必要になってきます。なので１回戦からずっと重量級の選手と戦うと本当に体力を消耗してフラフラになってしまいます。

しかし、今年の方式なら軽量級の選手が優勝する可能性も高くなると思います。

今年の大会も支部長として活躍されている方々が選手として出場されるようです。支部の運営、指導の中、選手として勝てるだけの稽古をするのは本当に大変なことです。背中で引っ張っていくその姿勢には本当に頭が下がります。

若い子に負けないように一暴れ、いや！大暴れしてきて下さい。

また若い子はそんな支部長と戦い何かを掴んで下さい。そして、今や日本を追い越してしまっている外国勢を打ち負かす、新たな選手が出て来てくれることを期待しています。

今が一番体が動かなく怪我もしやすい時期です。体調に気を付けて頑張って下さい。

武道に引退はありません。常々「死ぬ前に一番強くなっていたい」と思って稽古しています。私もまた、ひょっこり出ているかも・・・

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