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ミステリーサークル

急に寒くなりました。

 

自主稽古は基本的に外でやっているので手が冷えて大変です

 

自主稽古の思い出を一つ紹介します。

 

今でこそ前で偉そうに指導していますが、緑帯になった頃、私は回転の移動稽古が出来ませんでした

 

手技はまだ良いのですが、蹴り技になると号令に遅れ、時には転ぶこともありました。

 

先輩に何が悪いか聞いても明確な答えは見つかりません。出来る人にとっては自転車に乗るのと同じで「何で出来ないの?」という感じです。

 

出来ない自分に腹が立ち、とにかく毎日やることに決めました。

 

合同稽古が終わり、当時住んでいたアパートに帰るのは9時半頃、それから走って1.5km先の公園に行きます。

 

公園の多目的広場が移動稽古の場所です。雨で下がぬかるんでいる時はグランドが痛むので止めましたが、それ以外は広場の対角100m以上をひたすら回転して移動します。

 

目が回り気持ち悪くなって吐いてしまったことも何度もありました終わったら気持ち悪いのを我慢して8.5kmのランニング、ダッシュ、補強が残っています。

 

全部終わる頃にはいつもフラフラになっていました

 

それでも続けている内に「あれっ!いつもより楽だ!」という感覚が・・・。これが体が覚えたということなのでしょうそうなってしまえばもう忘れません。あとは無駄な動作を省き、より精度を高めていくだけです。

 

毎日のように稽古していたので、広場には移動の跡が線になってくっきり付いていました。

 

合同稽古がない日に公園へ行くと、自転車に乗った子供達が集まって何やら話していました。

 

一人の子が

 

「あっちにミステリーサークルみたいなのがあるから行ってみよう」

 

と言っていました。

 

「嘘だ!」「本当に?」「どこ?」などの声が飛び交う中、その子が案内したのは・・・多目的広場

 

やっぱり予想通りでした

 

私の移動稽古の跡を見て、みんな集まって話していました

 

本当の事を言おうかとも思いましたが、夢を壊してもいけないので、そのままランニングを続けました。

 

その後回転の移動が出来るようになり、広場での移動稽古も止めたので、ミステリーサークルは次第に消えていきました。

 

回転の移動稽古で自分が苦労した分、出来ない人の気持ちはよく分かります。

 

稽古方法も沢山あるので、苦戦している人は会った時に聞いて下さい。

 

ある日「あれっ!出来てる」という日が必ず来ます。諦めずにがんばりましょう

 

「出来なかったことが出来るようになる」この感覚が楽しくて稽古が止められなくなるんだよなぁ

 

 

 

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