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2019広島平和杯振り返り2

試合では時間内に優劣を付けなければなりません。

そのため積極的に攻めていかなければ勝てません。

しかし、相手の状態も何も関係なく、自分勝手に攻撃していたのでは、体力的に劣る相手にしか勝てません。

顔面ありや武器を持っている相手を想定したら尚更です。

そこで時間を掛けて教えているのが、運足や反応、顔面ありの稽古です。

やってきた動きが上手に使えていたのはKレイ。

2回戦で上段をもらい負けはしましたが、ところどころにやってきたことが出ていました。

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まずはステップバックで見切ります。この時、移動稽古や型と同じで、重心が崩れず軸が安定していることが大切です。

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そうすることで相手が足を戻す頃には裏側に入れます。この時点で負けないポジションを取っています。

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相手が下段のモーションに入ったら右にずれながら

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カウンター!

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七色の蹴りではないですが、一つの技に対し7種類くらいの出し方を教えています。もちろん前蹴りも。

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この場面では内廻しから変化した前蹴りを使い技ありを奪いました。

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前蹴りの前もそうですが、相手の下突きを何度も体捌きと運足で躱しています。殆ど当てられていません。

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躱しながらの下突きでのカウンター。反応の稽古でやってきた通りです。

最後はこの動き。

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出雲の道場生なら、どのパターンを使ったか分かりますよね。

技ありを奪い、見事合わせ一本勝ちでした。

このように突きの動きだけでも、きちんと動けば自分より大きな相手でも倒せます。

蹴りのパターンが上手く出来ていなかったので、次はそこが使えるようになると、もっと勝てるようになると思います。

二回戦で技ありを取られた上段膝蹴りへの対策も教えるので、次はそれを使い反対に技ありを取って欲しいと思います。

 

Kレイだけでなく、中学生以上はみんな空手歴10年以上になっているはずです。稽古ではみんなある程度使えるようになっているのに、試合でなぜ出ないのかを考えてみて下さい。

緊張して体が動かない。

呼吸が乱れる。

力が入り過ぎる。

色んな要素があると思います。

自分の動きが出来ないのは自分自身の問題です。気持ちが弱いから体が動かない。覚悟が足りないのです。

覚悟が決まれば腹が据わります。そうすれば呼吸は安定します。呼吸が安定すれば脱力できます。

ここまでは自分自身で出来ることです。自分を正していけば必ず出来ることです。

ここまで出来れば自分が思う動きは出来ます。

さて、ここからが重要です。

出雲で教えている、相手に反応して自分は技をもらわずに倒すにはどうしたら良いか。

相手に反応して動くには、相手を受け入れることが大切です。

感覚的には相手を自分のオーラで包み込んでしまうような感覚です。

表現するのが難しいですが、道場の稽古で上の帯が下の帯を相手に、上手に反応している時は、こういう状態になっているはずです。

試合では積極的に攻撃しなければなりませんが、技を出す前に相手をを受け入れ、相手の状態を大きな心で見ると、相手と上手くシンクロするようになります。シンクロすれば相手の技の起こりや意識しているところが分かります。

型は受けから始まります。「空手に先手なし」とは何百年も受け継がれてきた、空手の技と心を表すものだと思います。

倒そうと思う気持ちが強くなると力んで技が掛からなくなります。そうなると身を護ることができません。

身を護るためには相手と仲良くなることです。

試合で上手く動けないようでは、到底身を護ることなどできません。

相手が誰か分からないわけでもなく、刃物を持っているわけでもない。いきなり襲われるわけでもありません。

気持ちを強く持って、やってきたことを相手と試し合って下さい。

次はみんながもっともっと普段通りの動きができることを期待しています。

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