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挨拶は感謝と元気のお裾分け

最近、元気よく挨拶できる子が増えてきました。

稽古の行き帰り誰かに会ったら「こんにちは」

施設に入る時には「失礼します」

迎えに来られたお母さんたちには「こんばんは」

道場の出入り、道場生には「押忍」

当たり前のことを当たり前にするだけですが、入門したばかりの子は大多数が出来ません。

入門して暫くは「あいさつしたかな?」「忘れたならもう一回入るところからやり直そうか」そんな風に声を掛けます。

中には何度言っても変わらず、一年以上経っても挨拶が出来ない子もいて、こうなってくると当然私に叱られます。

 

何回言っても挨拶が出来ないようなら稽古はさせません!もう一回やり直して!

道場がなかったら雨でも雪でもカンカン照りでも外で稽古しなくちゃいけないぞ。

相手がいなかったらミットも組手も試合もできないぞ。

だから「よろしくお願いします」「ありがとうございました」という感謝の気持ちで挨拶しなければならない。

物を大事に使うことも同じ。鉛筆なかったら字もかけない。茶碗や汁椀、箸がなかったら、熱い食べ物手で食べるか?

土があり雨が降るから植物が育ち、植物があるから空気がある。

そういう色んなものに感謝する気持ちが挨拶になって表れる。

だからちゃんと挨拶しなさい。

こんな話を時々します。

 

自分たちの子供の頃は、学校の行き帰りに農作業の人に出会うことも多く、みんな普通に挨拶していました。

登下校中に横断歩道で止まってくれた車にも「ありがとうございました!」と大きな声で挨拶をしていました。地元の小学校では今でもよく見かける光景です。

最近は変な人もいるからむやみに挨拶するなといわれることもあるそうなのですが、私はそういう風にして他人を拒絶するから余計に変な人が増えると思います。

 

子供の頃、挨拶しても絶対挨拶しないおじいさんがいました。

学校の行き帰りたまに見掛けて、誰が挨拶しても完全無視。

「あの人挨拶しても絶対しないから俺もやらない」みんながこう言っていました。

私は挨拶するのが当たり前になっていたので、別に気にせずいつも挨拶していました。

そうしている内にいつの間にか挨拶を返してくれるようになっていたのですが、自分では返されようが返されまいが気にしていなかったので、一緒にいた友達に言われて初めて気が付きました。

 

道場に入って来る時の挨拶一つで子供たちのやる気や元気が分かります。

機嫌が悪い時や落ち込んでいる時に積極的に挨拶できる人は少ないと思います。

自分から元気よく挨拶して、そういう人に元気のお裾分けをしてあげて下さい。

特に子供たちの挨拶には元気がいっぱい詰まっています。

たかが挨拶一つですが、お互いに元気を与えあって機嫌が悪い人が減れば、もしかしたら悪い事件も減るかもしれません。

稽古の時だけでなく普段から気持ちの良い挨拶を心掛けましょう。

押忍。

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