ありがとう
極真空手では挨拶も返事も「押忍」
話を聞いている時は「はい」「いいえ」を、組手の前後は「お願いします」「ありがとうございました」など、全部を「押忍」で表します。
試合に出ていた頃、試合後に握手する際には必ず「ありがとうございました」と言っていました。
試合が出来るのも相手がいてくれるお陰です。
たとえ反則をされたとしても憎しみなどはどこにもなく、勝っても負けても相手には感謝しかありませんでした。
「ありがとう」は「有難う」と書きます。
「有ることが難しい」という意味だと解釈しています。
そう思えば、普段何気なく普通だと思っていることも全て有難いことです。
仕事があること。学校に行けること。ご飯が食べられること。帰る家があること。
災害があればこういう日常も一瞬で消えてしまいます。
視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚。
今まで普通にあったものが一つでもなくなれば、途端に生きづらくなってしまいます。
そもそも自分の存在そのものが奇跡の連続です。
自分の父と母が出会い自分が生まれ、その父の親と母の親が出会い、そのまた親・・・と限りなく奇跡が重なって自分が今ここにいます。
花や木などの植物も、虫や動物も、乗っている自転車や車も、持っているスマホやゲームも。
人間に限らず世の中のもの全てが奇跡の連続で生まれています。
そう思えば、どれもこれも有難く思い大切にするはずです。
意見の食い違いや、自分と合わない人に出会ったり、仕事や学校で嫌なこともあるでしょう。
友達や家族と喧嘩することもあるでしょう。
それもこれも自分も相手も存在するからできる経験です。
私自身もそうですが、どうしてもそういう日常の有難さを忘れ、不平不満や文句を言ってしまいがちです。
まずは、日常の有難さに気付き、「ありがとう」の言葉を素直に伝えられるようにしていきたいものです。
押忍。
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