自分が見たいものが現われる
忘年会シーズン。楽しい時間を過ごして英気を養い、次の年に向かって備える。そんな忘年会が理想ですが、文句や愚痴ばかりが出ることもあると思います。
それはそれでお互い本音を語り前向きに進んでいければ悪いことではありません。しかし、上司の悪口や愚痴ばかりの飲み会は楽しくありません。どうせなら美味しい酒を楽しい時間を過ごしたいものです。
突然ですが目を閉じて今あなたのいる部屋に青いものはいくつあるか考えてみて下さい。目を開けて実際の数を数えてみると、違っていることに気が付くはずです。また、今この瞬間は、青いものばかりに目が行くようになっているはずです。
好きな車がある人は道路ですれ違う度に目がいきます。自分の好きなブランドの服があればそれを着ている人に目が行くし、スニーカー好きならスニーカー、時計なら時計に目が行きます。
このように、人は自分が見たいものや気になっているものしか見ていません。
悪口や愚痴を言う人は、その人がその人の悪いところを気にしているから、そればかり気になっているのです。
私は以前、白か黒、善か悪かで物事を判断していました。
そうなると自分の基準で他人を判断し、意に沿わないものは否定することになり、何故だか次々と非常識な人や嫌なことをする人に遭遇しました。
以前はこういう人を許すことが出来ず、出会う度に誰彼構わず注意していました。
交差点で前の車が火のついたタバコを投げ捨てれば、下りて拾って「落とし物です」と言って相手の車の中に投げ込んだり、身体が不自由な人用の駐車場に停めている車がいれば当然のように注意していました。
こんなことをやっているから、こういう人が次々と現れ、その度にトラブルになりました。
自分では正しいと思ってやっていますが、トラブルにしているのは自分で、自分がそういう人やトラブルを呼んでいることに気が付きました。今は注意するよりも黙ってごみを拾い、違法駐車していれば店員さんに伝えたり、本当に止めたい人が困っている時は直接お願いするようにしています。
仕事や日常生活で嫌なことをする人や嫌なことを言う人に出会うこともあります。
そういう時も良いか悪いかで判断せず、「自分とは合わない」と思うようにしています。
嫌な目に合っても「自分と合わないことを教えてくれてありがとう」と思えば、その人やその事柄に焦点を当てないようにできます。
いつまでも「あんなこと言われた」「またあいつがあんなことした」そんな感情でいると、自分がそこに焦点を当てているからまた同じ目に合います。
そんな風に過ごしていると毎日が楽しいです。楽しい気持ちでいると少々上手くいかないことがあっても、全然平気で乗り越えられます。
出来れば本当に嫌なことが起きても「こんな経験が出来て有難い」そんな風に思えるくらいに精神的に強くなりたいものです。
今年は12月21日が冬至です。冬至点は18時21分。
昔から冬至に物事を始めたり、やりたいことを見つけると、夏至に向かい成長していくと云われます。
反対に嫌な相手や嫌なことに焦点を当てていると、嫌なことが次々と起こるようになってしまいます。
本来、冬至を過ぎた時に「明けましておめでとう」というものだったという話もあります。
冬至の今日。冬至点の18時21分。来年に向け自分が何を見たいか。どんな一年にしたいかゆっくり考えてみましょう。
皆様の一年がより良いものになることをお祈りしております。
押忍。
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