令和4年12月18日の冬季審査会で高3のチサトが昇段審査に挑戦しました。
本当は3月に受ける予定でしたが、コロナの影響で12月に延期。延期になってもそれまでと変わらず準備してきました。
基本、移動、型、柔軟、補強。
どれもやってきたことはある程度出せていたと思います。
足りないところはこれからまた稽古していきましょう。
最後は10人組手。
一人目、ヒロト。組手の相手をするために来てくれました。
小学生の頃から強化稽古で切磋琢磨してきた同い年。
上段前蹴り。教えてきたタイミングをずらす蹴り方を使っているので、下段払いには掛かりません。
二人目、ハルキ。出張や研修で県外にいることも多いのに、組手の相手に駆けつけてくれました。
開始直後の前蹴り。ハルキが使っているのは伸びる前蹴り。
知っているはずですが、思いっ切り引っかかってしまいました。
幼い頃から毎日のように一緒に稽古している間柄。お互い手の内は知り尽くしています。
昔は今のように女子だけの試合も少なく、チサトもよく男子に交じって闘っていました。
ヒロト、ハルキとの組手はその頃を思い出しました。
3人目はミズキ。こちらも相手をするために来てくれました。
普段から一緒に稽古する仲良し。審査前の最終確認も一緒にやっていました。
脛を乗せる下段で前足に意識を持って行き、次は同じ軌道から内回し。
いつもの技を教えた通りいつも通りに使っていました。
ミズキもいつの通り喰らっていました(笑)
4人目はこの日審査を受けていたミヅキ。まだ中1です。
中1ながら体格は相手の方が大きく、上手く間合いを操作しながら戦いたいところです。
上段前蹴り。間合いを詰められる場面が多かったので、もっと中段も使った方が良かったと思います。
5人目はヤマネさん。キックボクシングスタイルです。
開始早々の上段前蹴り。
マスクをずらすだけでした。
その後はミドルで体がくの字に。
私が20代前半の緑帯の頃、当時ヤマネさんは茶帯。
大学で県外におられたはずですが、私の昇級審査の時にちょうど帰省していてボコボコにされた記憶があります。
親子そろってボコボコにされました💦
中段廻しの受けは、ブロックすると体格差が出てしまうため、敢えて蹴らして違う方法で先を取るように稽古していたのに、出ませんでしたね。
6人目。カワナカ初段。体重差2倍以上。余裕で50kg以上は違います。
叩いても蹴っても効かず
少しでももらうと体ごともっていかれます。
7人目再びヒロト。
下段も蹴り方を変えながら。
お互いに突きと下段の応酬。
8人目。ハルキ二回目。
小学5年生の交流試合では女子がおらず、小学5・6年上級の部に一人だけ女子で出場し、決勝で6年生のハルキに敗れました。
あの頃と違うのは圧倒的な体力差。
少しでも動き方を間違えると、体ごと浮かされます。
一回は出すと決めていた回転系の技。
同じように教えてきたハルキには出す前の布石もバレています。
全部知っていて、反応の良いハルキではなく他の人で試して欲しかったなぁ。
9人目。ミズキ二回目。
教えていた接近戦対策の地味な技も使っていました。
下段も何通りも教えてきました。相手の足の位置や膝の角度に合わせ変えていきます。
教えていた別のを男子相手に使って欲しかったなぁ。
10人目、タイセイ。
最後まで前蹴りを上手く使っていました。
10人とも体格は自分より上。
幼い頃から「前蹴りと運足が使えなければ大きい相手とは勝負にならない」と教えてきました。
その成果は出ていたと思います。
しっかりと準備してきただけあって、そんなにやられることもなく終わったのですが、技ありもなく淡々と終わってしまいました。
何だか物足りなく思い、「何で上段前蹴りも内廻しもあんなに軽く蹴ったの?ちゃんと蹴り込めば技ありや一本だったのに」と聞いてみました。
すると「ヘッドギア着けてなかったから。だって蹴ったら駄目でしょ」と返ってきました。
確かに昔から稽古では「ヘッドギア着けてない時は当てないように寸止めするか、ちょっとの当て止め。蹴り込んだら絶対駄目!そういう人は稽古させない」と口煩く言ってきました。
こちらも教えた通りよくできました💦
出雲から相手に来てくれたハルキとミズキと記念撮影📷
終ってからも沢山の人から声を掛けてもらっていました。
決して一人で来れた道のりではありません。
感謝を忘れず今後の人生に活かして欲しいと思います。
私も先輩に助けられ、後輩に支えられていることを再認識した審査会でした。
思うように伝わらなかったり、上手くいかないことも多いですが、自分で受け止め、自分が変わるしかありません。
昇段審査を受け1級から初段に変わるように、娘の昇段を機に、私も一緒にまた初心に還ってやっていこうと思います。
14年4ヵ月で挑戦した昇段審査。
4歳で始め、体調不良か修学旅行以外は休んだことがありません。
誕生会に誘われても稽古を優先し断り、遊びに行っていても帰ってきて、当然のように稽古に出ていました。
流石に高校生になるとテストで数日休むことがありましたが、それまではテスト中でも受験前でも「大丈夫!大丈夫!」と言って稽古に来ていました💦
これまで休まずよく頑張りました。
悲しい出来事があっても、普段通りに稽古してきたことは、必ずこれからの支えとなります。
それが伝えたくてどんな時でも厳しく鍛えてきました。
チサト!昇段おめでとう。
より優しい人になれるように歩んでいって下さい。
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