小学五年生初級の部。
タクミ。
幼年部から稽古を始めていますが、これまで試合では勝てませんでした。
コロナ禍でも自分のペースでコツコツと稽古を続けてきました。
トーナメント表を見て私が「強くなっているから、怖がらずいつも通りやれば勝てるから」と言っても、恐らく半信半疑だったと思います。
一回戦で初勝利。
準決勝、決勝と進み、初勝利どころか嬉しい初優勝。
技ありも沢山取っていました✌
残念ながら、良くなってきた左の突きは出さず、以前の打ち方になっていました。
あの蹴り方なら、今回のように技ありは取れると思いますが、体は柔らかい方が良いです。
柔軟も毎日やりましょう。
出来れば最低週2回コンスタントに来てくれたらもっと強くなれると思います。
さらに上を目指して頑張りましょう。
小学6年生初級の部。ユウトとソウマの二人が出場しました。
ソウマ。
トーナメント表を見て、今まで何度も初級クラスで優勝しているし、このクラスで一人だけ大きいので、普通にやれば勝てるだろうと思っていました。
勝ち負けよりも、やってきたことがどれだけ出せるかを楽しみにしていました。
動画が送られてきたので見てみると、

あれほど注意してきた姿勢が元通り。足が揃ってノーガードです💧

姿勢も突きの打ち方も、以前のまま。
姿勢が悪いから突き蹴りバランスよく繋がらず、間合いの操作も出来ません。
突きをぶん回して、蹴られそうになったら下がる。
それだとしっかり受けて返せる選手には通用しないからと、時間を掛けて稽古してきたのに全て元通り。

案の定、拳が流れ顔面殴打💢

技ありを取ったこの突きも、左手は下がり、右足は床から離れ、顔は左を向いて相手を見ていません。
相手の体格が小さく、受けや運足が出来ていないから勝てていますが、これでは自分より大きい選手や、受けが出来る選手には通用しません。

良かったのは、前蹴りを意識して使っていたこと。
これだけ悪いところがあっても優勝出来ているということは、直したらもっと強くなるということです。
次の大会までに直して、次は自分より大きい相手に勝って優勝しましょう。
ユウト。
別のコートでやっていて、チラッとも見られませんでした。
出雲道場の中では、誰よりも沢山稽古に来て、金曜日は後半も残って稽古してきました。
今回が地方大会初出場。
6年生ともなれば、周りの選手は何年もやってきた子ばかりです。
それでも普段通り動ければ、ソウマとユウトの決勝も十分あると思って楽しみにしていました。
また、映像でも見せてもらえればアドバイスをしようと思います。
先ほど動画を見させてもらったので追記です。
一回戦、緊張で肩に力が入り過ぎているものの、「前に出て突いて蹴って蹴って突いて」やってきたことは出せていました。
地方大会初出場で見事一回戦突破しました✌
準決勝は上段を警戒して、重心が後ろになることが多かったです。
こうなると、余計に危なくなります。
警戒して前に出られないから上段が当たってしまいます。
普段通り動けていたら決勝進出も十分可能だったと思います。
3位決定戦の相手は、このクラスで一番上手だったと思います。
体格にものをいわせ、ソウマが勝ちましたが、回転も速く良い動きをしていました。
もう少し受け返しが上手かったら、ソウマも負けていたかもしれません。
今のユウトでは流石に差がありましたが、粘り強く闘っていました。
敗れはしたものの、一日3試合できたことは、大きな収穫です。
次は入賞出来るように、また一緒にがんばりましょう👊
私の稽古はこれが出来るようになったら、次はこれ。その次はこれ。というように、一つずつステップアップしていきます。
それが出来るようになったかどうか検証する場が試合です。
勝ち負けは大事ですが、個人的にはそれよりもやってきたことを出すことの方が大切だと考えています。
どんなことをしても、どうでも良いから勝てば良いでは、成長はありません。
試合は試し合い。
大会という舞台があり、相手がいてくれるから、試すことが出来ます。
そういう相手に敬意を払うのが挨拶です。
今回審判をしていて、今までにないほど、挨拶の注意をしました。
おそらく普段はみんな出来ていると思います。
緊張して、負けて悔しくて、痛くて…。
追い込まれた時に自分の本当の姿が出ます。
あの場で出た姿が本当の自分です。
子供が挨拶せずに出た時、「きちんとしなさい!」と注意されたセコンドのお父さんがいらっしゃいました。
10人くらいは注意したと思いますが、その場でお子さんを注意されたのは一人だけだったと思います。
一生懸命稽古してきた子供たち。それを支え見守ってきた家族。
みんなで挑んだ大会で負けて悔しいのも、勝って嬉しいのも分かります。
ですが挨拶をして試合場を降りるまでが試合です。
悔しがって親が先にいなくなるのではなく、最後までお子さんの試合を見てあげて下さい。
今回、セコンドでスマホで撮影されていた方も大勢おられました。
本来セコンドは選手にアドバイスをしたり、応援したりするものです。
オリンピックの柔道やレスリング、卓球などで、セコンドが入っていますが、そんなところで撮影する人はいません。
とはいえ、セコンドに入っても指示なんて出来ないし、せめて今後のために撮影してあげたいという親御さんもおられると思います。
それなら、「正面に礼。主審に礼。お互いに礼。」とお子さんと一緒に挨拶をしてから撮影を始め、終わってからも挨拶をして欲しいと思います。
型の試合の時に立ち入り禁止を無視して、スマホで撮影していたお母さんを見掛け、何人か注意しました。
せっかくの大会で注意をされ気分を害された方がおられたら申し訳ありません。
「空手を学んで礼儀を身に付けて欲しい」と、アンケートや入門誓約書に書かれる親御さんが多いです。
しかし、空手の時間より家にいる時間の方が圧倒的に長いです。
お子さんは親御さんの姿を見て学んでいます。
皆さんお子さんのために一生懸命なのは分かりますが、お子さんの一番の先生はお父さんお母さんです。
空手に関わることで、お子さんだけでなく、家族みんなで成長していって下さい。
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